CP ビエンナーレ 2003
(CP Biennale 2003)


  3月24日、ジャカルタのCP美術財団が主催して今年初めてインドネシアで開かれるビエンナーレの公開応募が締め切られた。  3月は私もこの公開応募に参加すべく、新作作りに時間をかけていた。完成した作品は5点。すべて昨年の個展からのシリーズで「羽根」をモチーフにしている。

ヒロタミドリ作品
Sayap Kampung / The Wing in the Village
2003 30 x 40 x 5 cm 「田舎の羽根」
ビニールシート、プラスティック玩具、石膏

 

 長年異国で暮してきたからだろうか、「羽根を休める」という言葉が、本当に羽根を生やして人生を、各地を飛んできた人間に対しての言葉のように思えるようになった。

 過去に器のシリーズを作ってきた。器はそのまま「人」を意味し、その中にあるものは、我々に与えられた恵みや思考を表現していた。今、その恵みを受ける器である人間を「羽根」で現すようになってきた。

 今回は人を象徴する「羽根」を蝶の標本のように、一つずつ箱に入れることにした。箱は5つ、それぞれに違う種類の「羽根」を入れている。もともと木を彫って作った「羽根」を、今回は樹脂、石膏、アルミニウムといろいろな素材に代えて作ってみた。まったく同じ大きさ、同じ形の羽根でも、素材が違うとまったく別の性格に見えるからおもしろい。

 締め切りまでに5点という目標は達成したけれど、今後もこのまま続けたいモチーフが見つかった。しばらくはこの羽根で自分の表現方法を探していこうと思っている。

ヒロタミドリ作品
Sayap Keluarga / The Wings of My Family 2003
61 x 40 x 6cm 「家族の羽根」
アルミニウム、布
廣田家の女3人(母・姉・私)を標本箱に入れた。
羽根の下にあるプレートにはそれぞれの羽根の持ち主の性格が表記されている。


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