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「タワンマングの滝」
( Air Terjun
di Tawangmangu)
チャンディを充分に満喫し、山を降りたところで宿を探すことにした。ここは週末になるとローカルの客で混む避暑地、1,050mのタワンマング。正月を過ぎたところなので、さほど人は多くない。最初に当たった宿はお湯がでないので却下。せっかく久々にツーリストするのなら、ちゃんと暖かいお湯で水浴びしたい。
2件目に当たった宿は思いっきり熱い湯が豪快に出たので即行で決めた。さらに水浴びのための水がめも大きい。ひょっとしたら湯船として身体まるごと入れるかも・・・という期待もあった。さっそく湯をためてみる。山の麓でもともと涼しいのに、雨も重なって空気は冷えている。こんなときには日本のようにザバンと湯舟につかりたい。インドネシアではバスタブに入る習慣はないので、お湯が出るといっても、それを水がめにため、ひしゃくで取って身体にかけるだけ。でも、この宿の水がめは大きい。少々位置的には高いけれど、私は頑張って水がめにのって、無理やりその中に身体をうずめてみた。なんとか入れる。う〜、身体の芯まであったまる!これであとは柚子の香りのバブがあったら・・・。
翌日は早くに起き、宿からすぐの滝に行ってみた。中部ジャワで一番高い80mの滝で、周囲にはたくさんの野生のサルがいるという。もう、それだけでも見たい。滝までは1kmの急な坂を下る。子馬で上り下りもできるらしく、客引きのおじさんが
「む〜っちゃ長いぞ、この坂。帰り道なんて大〜変だぞぉ〜、馬で行こ、馬で」
と脅す。でも、この急な坂を馬に運んでもらうこと自体が申し訳ない。ヌルっとしてちょっと危ない坂を私はゆっくり下りた。膝が笑いだした頃には滝に着いていた。下りだったし、途中の林にはサルがキャッキャしているので、疲れる暇がなかった。
さすがは最高の滝だけあり、高い。落ちてくる水の量も半端ではない。近づいたら全身ずぶぬれになるだろう。私は随分離れた位置で、それでも水しぶきを受けながら、その堂々たる滝を眺めた。そこからは冷たい水が川となり流れていく。突然、そこで私は自分がどこにいるのか一瞬わからなくなり、少し先へ行ったら、流しそうめんの屋台でも探そう・・・なんて気持ちになっていた。それほどこの光景が日本のそれに近かったのだろう。
帰りは散々。行きは下りだし、猿と滝見たさに頑張って歩けたけれど、帰りはもう、膝が思うように進まない。手すりもないから足の力のみで進むしかない。さっきの馬引きオヤジが笑って上の方から眺めている。なんとか最終地点までたどりつき、売店で缶ジュース一本を一気に飲み干した。

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