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| 「廣田緑個展 Fall-Feel-Find」 ここ2ヶ月近く、毎日汗をかきかき作った80個のブロックが、展示会場の中に入り美術作品に生まれ変わるときがきた。ディスプレィに5日間をかけて、ジャカルタ在住の日本の友人に手伝ってもらって完成した今回の作品はさる3月23日に始まり、4月2日に展示を終えた。昨年の5月ぶりにジョグジャカルタで個展開催となった。 今回のテーマは「Fall-Feel-Find」。今までずっとテーマにしていた「何がそこから落ちてくる?」を自分なりに展開させ、答を求めた結果ともいえる。落ちてくるもの(Fall)は、我々が感じなければ(Feel)それまで。そして、感じた者だけが、その落ちてきたモノを知覚し自分のものにする(Find)ことができる。 同じ世界でも、感じ方によってはまったく別の世界が見えることを、今回は手作りのブロック80個を使って塀で仕切り、これを人間の意識の境界に仕立てた。正面から見たらなんの変哲もない無機質なブロック塀の空間、ここをとおり抜けると、その裏側にはたくさんの人間のオブジェがあり、生活を匂わせるものが並ぶ。冷たい無機質な空間と、暖かい人間味のある空間の対比だ。これは言い換えれば孤独とその反対にある感情、陰と陽、多くのことに気を捕らわれている状態と完全に無になった状態など、見る人によって自由な両極を発見してもらうために作られた。
裏に回るとまったく別の空間がある。
私にとっては最初の無機質な空間が「孤独な私」、そして中に入って色のある空間に来て「落ちてくるモノを感じているときの満ち足りた私」。けれども、ある若い女性の新聞記者が、「自分は神を感じ、無になったときに、きっとこの何もない無の境地に達することができそうだ・・・」と感想を語ってくれた。それも彼女の見つけた答。それに私も納得した。
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