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| 「ハンディの結婚式」 そしてあっという間に2週間は過ぎ、ハンディの結婚式が近づいた。今回はジョグジャカルタからもたくさんの友人が参加することになり、なんとジョグジャで一番の売れっ子アーティスト、アグスワゲが一台のでっかいバスをチャーターしてくれた。66席もあるエアコン付きの本格的観光バスだ。これなら長時間のドライブでも疲れない。
アグスワゲのおかげでホテルも先回の安宿とは大違い。バスタブもホットシャワーもあるホテルに到着したのが午前5時、私はさらに寝、午前7時に起きてシャワーを浴び、9時からの式に備えた。今回は純粋に友人代表、ハンディの両親もさすがの結婚式にはスマトラ島からかけつけていたので代理ママの必要はない。 そしてイスラムの司祭の前で結婚を誓った彼らに祝いの挨拶に行った後、ハンディは自分の妻の花の髪飾りをはずし、私のほうを振り返った。実はインドネシアでもブーケ伝説はある。日本で私が聞いているのは、花嫁のブーケをもらった人が次に結婚するという話。しかし、ここでは花嫁の花の髪飾りを、本人に気づかれずに「盗む」のがマナー(?)。私にそんな芸はないので、少々この伝説が気にはなったけれど盗めずにいたのをハンディは知っていたのだ。 「ミドリ、ほれ、花・・・」 言葉少なに花飾りをこっそりと私に渡そうとするではないか。私にはこのハンディの心遣いが泣けるほど嬉しかった。代理ママへの礼のつもりか、仲間への激励のつもりかしらないけれど、ぶっきらぼうな彼がロマンティックな伝説の片棒を私のために担いでくれたことに感動した。我が子のこの気遣いを無駄にしないよう、ジャワの花飾りのパワーにぜひともあやかりたいものである。
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