ジョグジャカルタタイムズ

「ワッツ・イン・ユア・ポケッツ展」
( What's in Your Pockets? )

  ここ何号かに渡って報告してきた日本アセアン友好年の美術展「ワッツ・イン・ユア・ポケッツ」が無事に終了した。12月7日のオープニングに合わせ、スタッフは3日から会場入り。レンタルスペースなので、壁面の塗装や掃除を最初に済ませなければならない。キレイにしたところで10名の参加作家の作品を搬入する。2階建の正方形のスペースに10名の作品を互いに邪魔することなく配置するため、最初から大まかな見取り図は作ってあったものの、新作を作った3名の作家の作品を見て、変更も多くあった。もともと心配性で臆病な私は(まったくそうは見えないと人には言われるが)、ハプニングがあるたびにビクビクするのだけれど、こちらの人々はのんびりペースで事を進めていく。

 今回の展覧会では、私は直接大使館の関係者に頼まれた窓口ということもあり、全体のオーガナイザーでもあり、かつキュレイターでもあったので、単に視覚的な作品展示を考えるだけではなく、テクニックも考えておく必要がある。さらには予算節減のため、会計も握っていたので、少ない予算の中でのやりくりにも頭を悩ませなければならない。例えば、一人の作家の作品を展示するにあたり、キュレイターとして「壁をもう少しキレイなものに変えたい」と思う。すると今度はオーガナイザーとして大工さんに相談し、どういった方法があるか考える。そして会計としは、それだけの材料を買えるかを計算しなければならない。時間に余裕があれば問題ないが、現場での作業はわずか4日。私ともう一人のキュレイター、5名の芸大現役生のボランティアスタッフ、2名の大工で18mx18mある2フロア―に作品をディスプレイするのはなかなかの重労働でもあった。

キュレーター

共同キュレイターのヌルディアン・イッサン氏。彼はバンドゥン工科大学美術学部の若手教授でもある。
オープニングのキュレイター挨拶にて。

   
会場風景
会場風景
オープニングで作品に集まる来場者。
バリ人作家の新作の前で。

 毎日豪雨だったのに、7日のオープニングの時間にはすっかり雨もやみ、約150名の方が出席してくれた。他のイベントとの関係上、わずか一週間の会期しかなかったにも関わらず、最終日までの来場者は800名を越えていた。ジョグジャカルタの美術展のスタンダードは2週間の会期で400〜500名あればまずまず。来客数だけで展覧会を計ることはできないけれど、この数は我々スタッフの満足するものだった。また、日本が関係したイベントということもあり、美術関係者ではなく、日本語学科の学生、日本文化に興味を持った若者たちの入場も多く、日頃の美術展で、来場者が美術関係者に限られているものと比べると非常に新鮮だった。

 8月末からずっと私の頭の 多くを占めていた美術展が 終わり、なんだか気が抜け てしまった。  またこんな刺激的な忙しさ が欲しい・・・と、新たな企画に 向けて思いを巡らせている。

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