ジョグジャカルタタイムズ

「ジョグジャカルタ誕生祭」
( Hari Ulang Tahun Kota Yogyakarta)

 

ジョグジャカルタには今でも現役の王(スルタン)がいて、ジョグジャカルタ特別州の州知事も務めていることは以前お話したと思う。ジャワ島のほぼ真中、インド洋に面したこの地では、その昔たくさんの王国が生まれては消え、そして最後にジャワ民族最後の王朝「ジョグジャカルタ王朝」の都として創建された街が現在のジョグジャカルタ特別区。今からさかのぼること247年前、1756年のことだ。

だから今でも、この街は王宮(クラトン)を街の中心にし、その南北に大きな王宮広場(北のアルンアルンと南のアルンアルン)を配し、それを囲んでに約1キロ平方の城壁が巡り、古の城下町の空気をそのまま残している。城壁内には歴代の王宮仕えの一族、王家の血縁者が多く暮らし、王宮(クラトン)よりも高い建物の建造は禁じられているためほとんどの家屋が平屋で、ジョグジャの街の中でも独特な雰囲気をかもし出している。

バリの田舎からジョグジャに越し、都会ッ子になった私は、この王宮エリアである城壁の中に暮らしている。だから本当に街の中。ただ、城壁内では商売の種類も限られているため、一般の街中とは違う。治安もよく、周囲の人々もなんとなく気品があるように見える。この家から北の王宮広場(アルンアルン)までは歩いて10分ほど。ここでは王宮に関わる大きな儀礼や催し物が頻繁に開催される。

ヒロタ家地図

最近、久しぶりに夜の街を車で走ったら、この周辺の道路の両側に色とりどりの提灯が灯っている。通りごとにデザインも違う。赤緑黄色の小さな電球が竹にぶら下げられ、一件ごとに並んでいる様子がなぜかとても親しみ深く懐かしいものに見える。そうだ、日本の七夕祭りだ。それに夏祭りに町内でいっせいに祭り提灯を出した、あの風情にも似ている。

翌日聞いたら、この10月がジョグジャカルタの誕生日、つまり247年目の誕生日で、それを祝ってそれぞれの町内対抗で提灯デザイン・コンペが開かれているとのこと。こういう趣きあるコンペはなかなかよろしい。10月第1週は、街の商店街も誕生日記念の大々セール、大きい割引は70%OFF!なんてやってくれるらしい。どうせとんでもない混雑になるだろうから見に行く気もないけれど、3年目になるこの城下町ジョグジャカルタの誕生日は家で祝うか・・・と思っている。


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