ジョグジャカルタタイムズ

「ジャカルタへの旅」
( Perjalanan ke Jakarta)

「歳はとりたくないもんだねぇ〜」
 ジャカルタからジョグジャに帰る飛行機を待ちながら、私は独り言をつぶやいていた。何が歳をとったかって、旅をした後に「あぁ〜、やっぱり家が一番!」と思うこと。今まで、母と旅して帰宅すると、母がこうつぶやくのを聞いて、
「そんなもんかねぇー・・・」
と不思議に思ったものだが、ついに自分にその順番が回ってきた。

 9月2日に夜行電車でジャカルタに向かい、3、4日とホテルに泊まり、5日の夕方に飛行機でジョグジャに戻るというなんでもない旅のスケジュールだった。3日の早朝ジャカルタのガンビル駅に着き、予約していた安宿街のホテルにチェックイン。仮眠をとって10時から日本大使館にパスポートの延長手続きに行き、出来上がるのを待ってSOGO百貨店をフラフラした。そしてパスポートを午後2時に受け取った時には、すでに関節がピシピシ痛み出し、タクシーでホテルに着いた時にはおそらく38度を越えていただろう、そのままベッドにバタン。

この夜は楽しみにしていた大規模な展覧会CPビエンナーレのオープニング。インドネシアでは美術展のオープニングは夜と決まっている。高熱で震えがきているのに、夜のジャカルタに出て行く勇気はさすがになく、ホテルで毛布にくるまって熱の下がるのを待った。  

翌日にはなんとか起きられるようになり、会場を見て回ったけれど、その翌日、つまりジョグジャに戻る日になってまた調子が悪くなった。最近の運動不足のせいなのか、単に歳をとったせいか、それともジャカルタのとてつもなく汚れた空気のせいか・・・。とにかく、体調的には散々な3日間だっただけに、ジャカルタの空港で飛行機を待っている間も、恋しいのはただただ家のベッドと留守を守る2匹の犬たち。そして家に着き、ベッドに寝転んだときには「家が一番!」とまたつぶやいていた。

そしてジョグジャに戻ってからもなかなか熱が引かず、自分は実はそんなに身体が丈夫なわけじゃないんだな、と実感。これからは無理せず、もう少しいたわって年期の入った我が身体を使ってやろうと思っている。

イラスト


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