ジョグジャカルタタイムズ

「生姜牛乳」
( Susu Jahe)

 日本がこれから夏!という今、反対側の半球で暮らす我々にとっては冬が始まる。とはいえ、赤道を越えて少しの場所にあるインドネシアでは寒い寒い!というところまではいかないけれど、オーストラリアからの寒気も入り込み、寒がり屋の私には結構こたえる。
 もともとインドネシアで暮らし始めて以来、扇風機すら必要がなかった私は、この時期、毛布と布団の2枚重ねで寝ている。こっちの人で(いや、日本人でも)ここまでする人はいないけれど、でも毛布が一般の店で買えるということは、需要があるということ、やはり寒いのだろう。  

 私の風邪対策は昔から、「ひき始めの改源」、今でも常備している。けれど、これの前にもうひとつ、できることがある。最近ひじょうに気に入っているのがこれ、「スス・ジャヘ(SUSU JAHE)」。ススは牛乳、ジャヘはしょうが。つまり、生姜湯ならぬ生姜乳。こちらでは新鮮な牛乳はあまり一般的ではないので、屋台で頼むスス・ジャヘは練乳の溶いたもの。これに丸ごとつぶされた生姜がゴロッと入っている。
  練乳の甘さの中に生姜のピリッが混じり、喉にあたたかく効いてくる。つまりかけていた鼻がスッととおり、額に汗がにじみ、身体がホコホコあったまる。

生姜牛乳

 ジョグジャカルタにはこれよりもっとすごいメニューがあり、その名を「STMJ」これは4つの味の頭文字をとったもので、「S(SUSU)=牛乳」「T(TELUR)=卵」「M(MADU)=蜂蜜」「J(JAHE)=生姜」、聞いただけでもすぐに風邪が治りそうだ。実際、5月に個展のためジョグジャに滞在していた沖縄の作家小川さんが体調をこわし始めたとき、これを勧めて一杯飲んだときも、バッと汗を出し、翌日にはすっかり元気になっていた。

 先日私が風邪をひき始めたときに、たまたま一緒に仕事をしていた日本人から生姜湯をもらった。生姜をかるく火であぶり(香りがよくなるらしい)つぶして鍋に入れ、椰子砂糖と一緒に煮詰めたものだった。そのまま飲むにはとっても濃縮、ちょうど持っていた加工牛乳の1リットルがあったので、これと混ぜて飲んでみたら、なんとも美味い!気づいたら一晩のうちにもらった生姜湯を1リットルの牛乳と一緒に飲み干していた。

 今日はこの生姜湯を自分で作るべく、市場でゴッソリと生姜を買い込んだ。椰子砂糖も準備した。さっそく生姜をあぶり、鍋で生姜を煮詰め、漉してポットに入れた。これからはこれが毎日の健康飲料になりそうだ。 ところで、今ひとつ悩みがある。この生姜湯を作った残りの生姜本体。これ、なんとか再利用の価値はないものか?すでに砂糖と煮込んでいるので甘味はついている。料理に再利用が可能なものか、今考えているところ。どなたどなたかよいアイデアがあったら是非お聞かせいただきたい。


>>HOME

>>Yogyakarta Times

>> Who is Midori?

( C)midori hirota