
「バール」
( Baar ) バリは村の中での組織がとてもしっかりしています。 青年団の事は以前にも書きました。そして村人全員の所有物も多く、集会所、寺、広場などは時々各グループ(婦人会だったり、農夫の会だったりします)が修理したり、資金づくりをしたりするわけです。
私のいる村のプリアタン寺には、小学校に接して広場があります。そこで小学校と寺の敷地の間に壁をつくろうという話になり、資金集めのため7月8日〜10日、バールが開かれました。
BAARはBAZAR(バザール)と言う事もあり、日本でいう屋台です。ビール、おつまみ、簡単な料理を出し、これに寄付金を加え普段より割高で売ります。その利益で壁をつくるわけです。
バールは村で必要な資金をつくるためによく開かれます。若い衆はその前1週間ほど準備をし、ミラーボールをつくったり、ディスコにする舞台をつくったりします。全てが村人のお手製です。
バールは大体夕方6:00頃始まり、早い時間には家族連れが来ます。
10:00頃からは、いろんな村からバールと聞いて若い衆(大半が男性)が踊るため、いっちょうらでやって来ます。
普段ビール1びん3500ルピー(¥140)のところ、バールでは5000ルピー(¥200)します。それでもこれは村への援助という事で、3日間のうち1回くらいは行かないと村の中でメンツが悪くなるため、大人も一応参加します。
机は小学校から借りもの。屋根はバナナの葉。こういう簡易のスペースをつくるのは、儀式のやたら多いバリ人にはお手のものです。
最終日の夜12時というのは、バール通の若い衆の間でディスコが一番盛り上がる時間です。私もわざわざその時間を狙って家からくり出してみると、すでに会場は熱気に包まれ、中学生くらいから酔っぱらって踊っています。
ここでは酒もタバコも制限はなく、「吸えるようになったら、呑めるようになったら」いくつで始めてもOKなのです。
私はなまぬるいインドネシアのビールBINTAN(ビンタン、星の意)を1本注文し、踊りに夢中なバリの若い衆を見ていました。すると遠くで何本もビンの割れる音。バールにつきもののケンカです。みんなが止めに入り、ここでバールはお開きになりました。後で聞くと、ケンカの原因の一つは喰い逃げと言う事でした。
この3日間でプリアタン村は7.000.000ルピー(¥280.000)の利益を上げたそうです。近々壁づくりが始まる事でしょう。
(※文章中の価格、レートは95年当時のものです。)

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