「ジャムー」

( Jamu )

前出のダガンの話にあるジャムーについてもう少しお話します。

これはお隣JAWAの薬で、日本でいえば漢方薬の「中将湯」といったところでしょうか。化学薬品ではなく、自然のもの(根っこやしょうが)を配合したものです。朝やってくるダガンのおばさんたちは、それぞれが毎朝ジャムーを作り、それを持って売り歩きます。オレンジかレモンを絞って一気にグイッと飲んだり、精をつけたい人はそれに生卵をミックスしたりします。

売り歩きのおばさんと別に、ちゃんと店を構え、粉末になっているのを客の注文でその場で配合して飲ませる店もあります。

そこでJAMUの種類の書いてある冊子をもらってきました。効果もいろいろ、種類は100以上あります。

こちらのは効果を示す絵のついた袋入りで、絵を見ると妙に効きそうです。メニューから少し紹介しましょう。

  1. 女性のためのジャムー:美しさを保つもの、病気を治すもの、女性特別薬
  2. 家族の健康のためのジャムー:ひきつけ、てんかん、出産前後、夫妻のハーモニーのためのもの、香りの良くなるもの
  3. 健康のためのジャムー:健康維持のためのもの
  4. 治療のためのジャムー:ニキビ、風邪、腰痛、血のめぐりの悪い人、のど痛、ボウコウ炎、咳、かっけ

などなど。その一つずつの包みの絵がまたスゴイのです。加えて、配合するおじちゃんのいかがわしさもイイです。

KUKU BIMA

これは男性用の元気が出るジャムー袋の絵。
右上に書いてある「Kuku Bima」(クク・ビマ)とは「ビマの爪」。バリで有名な「マハブラタ物語」の登場人物で、強くてたくましいビマの爪=精力ジャムーというわけです。

「爪」が出てくるあたり日本人の「爪のあかを煎じて飲め」という感覚に似ているようで、おもしろいです。

どれも味は似ています。風邪薬の「改源」に似た香りで、私は時々、肩こり用と女性の健康というのを混ぜてもらって飲みます。

一杯だいたい500ルピー(約20円)です。

(※商品価格やレートなど、95年当時のものです。)


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