
「ウオノメの伝統治療」
( Obat Tradisi )
郷に入れば郷に従え・・・で私はこちらに来て身の周りに起こる様々なことに関して、バリ人の常識を試すようにしています。
以前とてつもなく下痢した時には、砂糖と塩を大さじ1杯ずつでお湯でといた奇妙な生ぬるいものを一気呑みさせられました。
そして今回はウオノメです。なんと両足の裏、同じ場所に1つずつでき、痛くはないのですが気にしていたのを木彫研修中仲間に発見され、早速トラディショナルの治療となりました。手順は以下の通りです。
(1)細胞の変形している部分を刃物または針でひっかきつつ引っ張り上げる。
(2)全体に流血し始めたら、洗剤!(ペースト状で衣類や食器に使われるもの)と石膏!!を1:1で練り、患部にすりこむ。
(3)1時間くらい、そのまま乾かして洗い流す。 方法を聞いたときは少々ビックリしながらも、以前ウオノメで3度も外科で手術の経験のある私は、日本の外科の麻酔の痛さも充分知っているので、思い切ってこの安上がりな方法を試すことにしました。実は興味を持ったのは、友人の1人が既にこの方法で完治していて、その時の感想がけっこう面白かったからでした。
「洗剤と石膏を塗った瞬間ジーンとしびれるような痛みが来て、中の悪い血をどんどん吸い上げてくれるんだ。まっ黒な血がイッパイ出てくるよ」
こんな時、木彫の工房には守備よく全てそろっているものです。早速私は自分で痛さをこらえて針とナイフで肉をつっつき、いっぽう友人は嬉しそうに洗剤と石膏を練ってウオノメ・パテを作っています。そしていよいよ傷口につけてもらいました。
「あれ?何ともないぞ。しみないぞ」と思ったか思わないかでキーンと痛みが走ります。それを追うように黒い血がパテから染み出てきました。しびれるような痛みは数分続き、固まったパテをとり除くと、ほじった穴にはまだ黒さが残っていました。
約1ヶ月経った今、両足ともすっかり直り、「バリの昔の人の知恵もなかなかスゴイ。ひょっとするとこの洗剤と石膏のコンビネーションは日本のイボコロリと同じような成分なのだろうか?」と思ったりしています。ウオノメでお悩みの方がいましたら、バリでお試しください。

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