「マッサージ師」
( Tukang Pijit )

毎日毎日木彫りの研修で腰痛と肩こりがひどく、夜中に肩が笑って眠れなかったある日、近所の知人がトゥカン・マサジ(あんま)の所へ行くから一緒に行こうと連れていってくれました。

これは観光地のビーチにいるマッサージ師とは違い、バリの古くからあるマッサージ法で、バリ人からは聖職とされている人です。 看板も出さず、知る人だけが通います。聖職であるため料金は規定がなく、人は寺に供えるのと同じ供え物をつくり持っていき、その中に大体Rp2,000(92円)位入れておきます。

マッサージ師はまずその供え物の前で祈り、神から力をもらってマッサージを始めます。私が行ったマッサージ師は年は70才くらいで、いかにも見えないパワーを持っていそうな不思議な老人で、肩を中心にマッサージしてくれました。

不気味な色のついた油を手につけながら、約1時間かけてほぐしてもらいました。正直なところ、それほど気持ちよくはなかったのですが、選ばれてこの職業についた特別な人に会えたのはおもしろい体験でした。

(※文章中の価格は95年当時のレートです)


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