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「犬の肉」 (
Daging Anjing ) バリは野良犬がとても多いです。そして殆どの犬がうす汚くてケンカの傷がひどくて、肉の見えたまま歩いているホラー映画のようなのもいます。
犬は悪魔の化身と考えられているので余計に粗末にされるのでしょう。でも若い人には、日本人と同様ペットとして名前もつけて飼っている人も時々います。
私の仲良しの近所の女の子が、Dewi(デウィ)という黒い犬を子犬の時から飼っていたのに、最近姿を見かけません。聞いてみると「お兄ちゃんと友だちがもう食べちゃった」と言うのです。
バリの北の方では犬はわりとよく食べるのですが、このバリ中央の山の、それもペットとして飼ってた犬が食用にされるとは少々驚きました。料理できる人はそれが自慢で、食べる人はめったにない機会なので興味で食べるようです。
たいていはスープのように煮込んで食べます。SATE(サテ)といって焼き鳥のようにする事もあります。私はこれを野蛮だと言うつもりはありません。私たちも牛や豚を食べるのでから。
今日は木彫の実習をしている先生の家の若いメス犬が調理されるそうです。今日ばかりは弟子たちもその犬をやけにかわいがり、「ぼくらの腹を満たしてくれる。人間を助けたんだからお前は天国へ行けるんだぞ」と言ってました。
日本ではスーパーで切り刻まれた肉がプラスティックに入って並ぶだけで、その肉のもとになった動物と私たちの関係は薄いです。でもここでは殆どの場合「食する=動物を殺す」という生身の関係です。私はこの生々しさがこの島の魅力の一つだと思っています。(ちなみに犬料理を食するにはまだひとつ勇気がありません。)

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hirota |